流動性とは?財務分析における流動性リスクで重要な数値と指標はこの5つ

流動性とは、端的に言うと貸借対照表(B/S)の流動資産と流動負債を分析することです。

もっと身近な例えで言えば、月のお小遣いを分析(足元のお金の使いみちを分析)するようなことです。


正味運転資金(Net Working Capital:NWCもしくはWC)

流動性比率で重要な数字があります。

それが正味運転資金(Net Working Capital:NWCもしくはWC)です。

流動資産(Current Assets) – 流動負債(Current Liabilities) = 正味運転資金

正味運転資金の額が多ければ企業の支払能力が高いことになりますが、一方で、正味運転資金が多いということは長期投資をしていないともいえます。

投資家の視点では、流動資産が多いことで投資効率が下がってしまう懸念があります。

例えば、短期の定期預金をじゃぶじゃぶにしている企業は、本業への投資が十分なのか疑念が湧きますし、投資妙味のある企業とはいえないでしょう。

要は、リスク・リターンを十分に考えて正味運転資金をコントロールする必要があるということです。

流動比率で重要な5つの数値とは?

流動比率(Current Ratio) = 流動資産/流動負債

流動性比率の一般的な数式です。流動負債に対して流動性資産をどの程度保有しているかの比率です。

当座比率(Quick Ratio or Acid Test Ratio) = (現金及び現金同等物 + 有価証券(売買目的有価証券、その他有価証券) + 売掛金 )/流動負債

流動資産には、棚卸資産が含まれていますが、当座比率は除きます。流動比率よもより換金性が高い流動資産で算出した数値です。

現金比率(Cash Ratio) = (現金及び現金同等物 + 有価証券(売買目的有価証券、その他有価証券))/流動負債

当座比率には売掛金という、貸倒れリスクが含まれていますが、現金比率は除きます。当座比率よりも換金性が高い流動資産で算出した数値です。

営業キャッシュフロー比率(Cash Flow Ratio) = 営業キャッシュフロー/流動負債

本業からのキャッシュフローで流動負債をカバーできる比率を算出した数値です。この数値がある程度ポジティブに推移していれば、本業が安定している企業といえるかもしれません。

正味運転資金比率(Net Working Capital Ratio) = (流動資産 – 流動負債)/総資産

総資産対比の正味運転資金比率です。正味運転資金について、貸借対照表(B/S)ベースでのリスク・リターンを経営者がどのようにコントロールしているか、もしくはバランスをとっているかがわかる数値です。

まとめ

流動性比率分析の一般知識はこの程度十分です。あなたが投資している企業の貸借対照表(B/S)の流動性比率を出すことも重要です。