金利とは何か?金利の決まり方を世界一わかりやすく知りたい人へ

現在、私たちのまわりにはさまざまな金融商品が販売されています。ボーナスや賞与が支給されると資産運用の一環として金融商品を購入する多いと思います。

そこで、今回は金融商品の基本である「金利」について、言葉の意味や金利の計算方法などを初心者にもわかりやすく説明します。

サラリーマン、特に若手社会人や学生にもわかりやすく書いています。


金利とは?

金利

金利とは、一般に「資金の使用料あるいは賃借される賃借料」といわれています。

つまり、資金の貸し借りが行われた場合に、資金を借りた人が貸した人に支払う使用料(賃貸料)が金利です。金利は、「利息」または「利子」と呼ばれることもあります。

また、金利という言葉は、利息または利子というような「金額」を指すものとして用いられる他、「利率」を指す場合に用いられることもあります。

たとえば、「金利の支払い」といえば「金額」を意味し、「日本銀行は金利水準の見直しを検討中である」というような場合には、「利率」を指すことになります。

単利と複利

金利(利息)の計算方法は。大別すると「単利」と「複利」とに分けられます。単利は元本だけに利息がつくの対して、複利は元本に利息を繰り入れ、この合計額に利息がつきます。これを式で表すと次のようになります。

この式は非常に重要になります。

  • 単利の運用結果

元利合計額=元本×(1+利率×運用期間)

  • 複利の運用結果

元利合計額=元本×(1+利率)運用期間

たとえば、元本100万円を年3%の利率で3年間運用した場合、単利と複利でそれぞれいくらになるでしょうか。

単利運用

100万円×(1+3%×3年)=109万円

複利運用

100万円×(1+3%)3=109万2,727円

3年後の単利運用と複利運用では約3,000円の差になります。このように同一の利率であれば、一般的に、単利運用よりも複利運用のほうが元利合計額は大きくなります。さらに、運用期間が長くなるほど、または、利率が高くなるほどこの差は大きくなります。

【参考:単利と複利の元利比較】

利率と利回り

金融商品をランクづけしている図表を新聞や雑誌でみかけることがありますが、これらの図表には、「利率」と「利回り」とが記載されていて混同しがちです。

「利率」とは、金融商品などの元本に対する利息の比率を表します。また、一般に「利回り」といえば「年平均利回り」のことをいい、平均して1年間に元本の何%の収益が得られたかを表します。これを式で表すと次のようになります。

年平均利回り(%)=収益/元本÷運用期間(年)×100

たとえば、1年複利の商品で、元本100万円を年3%の利率で5年間運用した場合、年平均利回りはどのようになるでしょうか。

この場合の収益は、

元利合計額−元本=収益

100万円×(1+3%)−100万円=15万9,274

年平均利回りの式にあてはめると、

年平均利回り=15万9,274円/100万円÷5年×100=3.1855%

このように、3%の利率で複利で計算した結果、3.1855%の年平均利回りが求められました。

つまり、複利運用では、一般的に「利率」よりも「年平均利回り」のほうが数値は大きくなります。

(注)「年平均利回り」は、毎年(毎期)利率が変動する、または収益分配型で事前に利率が定められない金融商品等を単利換算して比較するために用います。

 

現価(現在価値)と終価(将来価値)

将来のある時期に、ある一定の金額を受け取るために現在用意しなければならない金額を「現価(現在価値)」といいます。

私は、新卒で金融機関(ファイナンス部門)に勤めましたが、最初に先輩から「現価と原価」を質問されたのですが、その違いがわかりませんでした(笑)

たとえば、年率3%で運用する場合、10年後に100万円にするために現在用意しなければならない金額のことです。

この金額を求めるために次の式が用いられます。(1年複利の場合)

現価=将来の受取金額/(1+利率)運用期間

では、実際に数字をあてはめてみます。
※金額は、円未満を四捨五入

10年後の100万円の現価=100万円/(1+3%)10

=100万円÷1.34392

74万4,092円

この74万4,092円が10年後の100万円の現価です。

一方、現在用意している金額を、一定の利率で一定期間運用した結果の金額を「終価(将来価値)」といいます。

たとえば、100万円の金額を用意している場合、年率3%で10年間運用した結果の金額を終価といいます。

この金額を求めるために次の式が用いられます。(1年複利の場合)

終価=元本(現在用意している金額)×(1+利率)運用期間

では、実際に数字をあてはめてみます。
※金額は、円未満を四捨五入

100万円の10年後の終価=100万円×(1+3%)10

=100万円×1.34392

134万3,920円

この134万3,920円が10年後の100万円の終価です。

金利の決まり方

金利が決まる要因

金利は、お金を貸し借りする際の利息(価格)であり、普通の商品を売買するときと同様に需要と供給のバランスで決まります。つまり、借りたい人が多ければ金利は上昇し、貸したい人が多ければ金利は低下します。

逆にいうと、金利が低ければ借りたい人が増えますが、金利が高くなりすぎると誰も借りないということになります。

これを私たちの生活に当てはめると、金利が低ければ設備投資等への資金需要が高まり、企業の生産活動が活発になっていきます。また、市場に出回るお金の量も増えますので、個人の消費活動等も活発になり景気が上向いていきます。

この景気の上昇局面では資金需要が高まっていますので、金利も上昇します。逆に金利が高くなりすぎると、徐々に投資意欲が低下し借り入れを差し控えるようになります。そうなると、生産や消費といった経済活動全般が抑制されてきますので、景気は後退局面に入っていきます。

資金需要が減少しますので、結果的に金利も下がる方向に向かいます。

また、景気が加熱して物価が上昇することでインフレーションとなったり、景気が低迷して物価が下落することでデフレーションとなったりするなどの状況になると、日本銀行が金融政策を発動して金利を調整することになります。

具体的には、日本銀行が短期金融市場における「無担保コールレート(翌日物)」への公開市場操作(オペレーション)を実行し、政策金利として設定した目標金利に誘導することで市場金利等へ影響を与えています。

金利の種類

金利には、下記のような分類方法があります。

市場(自由)金利と規制金利

預貯金金利や企業への貸し出し金利等は、現在、原則としてすべての金利がお互いの需給バランスによって自由に決まる「市場(自由)金利」となっています。

一方、法令や政府により取引金利が決められている金利は「規制金利」と呼ばれ、日本銀行が市中銀行に対してお金を貸し出すときの基準金利(従来の公定歩合)がその代表格です。

短期金利と長期金利

「短期金利」は期間1年以内の金利を指し、「長期金利」は期間1年以超の金利を指します。「短期金利」は、以前は公定歩合の影響を受けましたが、現在は日本銀行が誘導する「無担保コールレート(翌日物)」の金利の影響を受けます。

一方、「長期金利」は、市場参加者による物価や短期金利の推移などの将来予想の影響を受けます。

固定金利と変動金利

「固定金利」は、当初決めた金利が期間終了まで適用される金利です。「変動金利」は期間の途中で見直すことができる金利のことです。