金融商品と利回りの関係は?金融商品の利回り計算をわかりやすく知りたい人へ

さまざまな金融機関から販売されている金融商品があります。

ここでは、ライフプランにおける金融商品と利回りの関係を具体的に紹介します。


金融商品とライフプラン

教育・結婚資金や住宅資金など計画的に資金を準備することも考えなくてはなりません。計画的に資金を準備するためには貯蓄(資産運用を含む)をすること、つまり月々積み立てたり、今ある資金を安全にかつ有利に運用することが必要になります。

貯蓄を行うポイントは以下の4点です。

  1. どんな資金が必要なのか。(目的)
  2. いつ必要なのか。(期間)
  3. いくらぐらい必要なのか。(金額)
  4. どのようにして準備するのか。(商品)

金利の知識(金利とは何か?金利の決まり方を世界一わかりやすく知りたい人へ)を基本に単利や複利、利回りなどの知識を活用しましょう。

金融商品

固定金利商品と変動金利商品

金融商品の中には、約束された利率が満期まで適用される固定金利商品と金融情勢の変化などに応じて一定期間ごとに金利が見直される変動金利商品があります。

固定金利商品と変動金利商品を比べた場合、金利が今後上昇しそな場合には変動金利商品が有利となり、逆に金利が今後下降しそうな場合には購入時の金利が持続される固定金利が有利ということになります。

(注)ローンにおいては、借りる側から見た場合は上記と逆の考え方になります。

単利型商品と複利型商品

金融商品には、利息が単利で運用される単利型商品と複利で運用される複利型商品があります。利息や利回りを計算する場合は、その商品がどちらの商品であるのかを確認する必要があります。

さらに、複利型商品には「1カ月複利」、「半年複利」、「1年複利」があります。

利率・期間が同じ場合、1年複利よりも半年複利、半年複利よりも1カ月複利商品のほうが元利合計は大きくなります。その理由は、各期間ごとの利息に利息がつくからです。

【参考:主な金融書品】

(注)源泉徴収や申告分離課税の際には復興特別所得税も加算されます。

金融商品の利回り計算

税引き後利回り

金融商品(個人向け国債等を除く)の利息は20%の源泉分離課税扱いとなります。源泉分離課税とは、他の所得と全く分離して、利息等を支払う者がその支払の際に一定の税率で所得税(住民税含む)を源泉徴収し、それだけで納税が完結するというものです。

預貯金等の金融商品では、実際に受け取れる利息等の収益金額は20%源泉分離課税後の金額になります。

税引き後の利回りとは、20%源泉分離課税後の実際の収益が元本に対して1年あたり何%で運用されたのかを表すもので、次の式が用いられます。

税引き後利回り(%)=実際の収益(税引き後収益)/元本÷運用期間(年)×100

ところが、複利型商品の場合にはMMFやMRFのような毎月の利払時に課税される商品と、期日指定定期預金のように満期時に課税される商品がありますので、実際の受取額を計算する際には注意が必要です。

尚、源泉徴収の際には復興特別所得税も加算されますが、この記事内では考慮しません。

具体的な利回り計算

期日指定定期預金の満期受取金額の税引き後利回りと年平均利回り

たとえば、元本100万円、期間2年の期日指定定期預金(年利率1.65%)の場合※復興特別所得税は考慮しない

【受取額の計算(税引き前)】

期日指定定期預金は1年複利なので、

元利合計額(満期受取金額)=元本×(1+利率)運用期間

=100万円×(1+1.65%)2

=100万円×1.033272

=103万3,272円

【税引き後収益の計算】

税引き前収益=元利合計金額−元本

=103万3,272円−100万円

=3万3,272円

期日指定定期預金の利息は満期時に20%源泉分離課税されますので、

税金(20%源泉分離課税)=3万3,272円×20%

=6,654円

税引き後収益=元利合計額−元本−税金

=103万3,272円−100万円−6,654円

=2万6,618円

【税引き後利回りの計算】

税引き後利回り(%)=税引き後収益/元本÷運用期間(年)×100

=2万6,618円/100万円÷2(年)×100

1.33%

税引き前の年平均利回りは、

年平均利回り(%)=税引き前収益/元本÷運用期間(年)×100

=3万3,272円/100万円÷2(年)×100

1.66%

スーパー定期の満期時の税引き後利回りと年平均利回り

たとえば、元本100万円、期間5年のスーパー定期(半年複利、満期一括受取型を選択、年利率2.4%)の場合※復興特別所得税は考慮しない

【受取額の計算(税引き前)】

半年複利のスーパー定期なので、半年分の金利は年率2.4%の半年分(6ヶ月/12ヶ月)で計算します。

半年分の金利=2.4%÷2=1.2%

5年後の満期日に一括受け取りしたときの元利合計額(満期受取金額)は、

元利合計金額(満期受取金額)=100万円×(1+1.2%)年2回×5年

=100万円×(1+1.2%)10

=100万円×1.126692

=112万6,692円

【税引き後収益の計算】

税引き前収益=112万6,692円−100万円

=12万6,692円

このスーパー定期の利息は、満期時に20%源泉分離課税されますので、

税金(20%源泉分離課税)=12万6,692円×20%

=2万5,338円

税引き後収益=元利合計金額−元本−税金

=112万6,692円−100万円−2万5,338円

=10万1,354円

【税引き後利回りの計算】

税引き後利回り(%)=税引き後収益/元本÷運用期間(年)×100

=10万1,354円/100万円÷5(年)×100

2.0271%

税引き前の年平均利回りは、

年平均利回り(%)=税引き前収益/元本÷運用期間(年)×100

=12万6,692円/100万円÷5(年)×100

2.5338%

まとめ

これからの時代は、優秀なビジネスほど会社からの給与や賞与だけではなく、金融商品を活用した資産運用をしています。

簡単な金融商品の種類、金利、利回り、税金を知っておくだけでアヤシイ金融商品に騙されることがなくなります。

この機会に是非、覚えておきましょう。