資産運用で失敗する大きな原因のひとつはルールを逸脱するから

資産運用には興味があるけど、大損してせっかく稼いだお金を失うこともあるので、それだったら預金や貯金にしておいたほうが安心だという思考の人が結構いらっしゃいます。

もちろん、投資や資産運用はリスク・リターンの世界なので利益を得るときもあれば損をするときもあるのは事実です。言い換えれば、絶対に儲かる金融商品など絶対にないのです(ペイオフはありますが、預金や貯金も金融機関のリスクを取ってリターンを得ているのです)。

そんな投資や資産運用の世界で、僕が重要だと考えているのが『運用方針・運用期間・資産配分』です(投資家によっては違う指標を持っている人もいるでしょう)。

運用方針とは、自分は何のために、どのような資産で運用をするのかを決めこと、運用期間とは、短期なのか長期なのかを決めること、資産配分とは、運用方針と運用期間に整合するように資産配分することです。

この段階で、基本的な金融知識を前提に経済合理性や効率性を十分に考えていれば、資産がスッカラカンになるような可能性は低いはずです。というか、そうならないようなルール決めをすればいいわけです。

それでも、大損する(機関・個人)投資家が存在するのも現実ですが、その大きな原因が自分で決めたルールを逸脱するからです。

たとえば、期待利回りが3%になるポートフォリオ構築をアクティブ投資(短期)とインデックス投資(長期)を組み合わせた有価証券(株式や債券等)で資産配分すると決めます。たぶん、この程度のポートフォリオであれば大きなリスクテイクにはならないはずです。

それなのに、週刊誌やネットニュースで期待利回りが7%や8%のエキゾチック(複雑)な金融商品を見かけると、仕組みなんて全然わからないのに組み込んだりするわけです。また、都市部の不動産が投資妙味があると聞けば、何も調べもせずに実物資産への投資をするわけです。機関投資家であっても、証券会社から勧められて約定したりするんです。

エキゾチックな金融商品や不動産の実物投資が悪いと言ってるわけではなく、金融機関で売れ筋ランキングの上位に位置していても、仕組みのわからない金融商品は購入してはいけないのです。

そもそも、3%の期待利回りなのに7%や8%の金融商品を組み込まなければいけない、有価証券ではなく実物投資をしたい状態なのであれば、『運用方針・運用期間・資産配分』を見直す必要があります。

期待利回りだけで資産配分するのは、リターンだけをみてリスクをみていない過去に破綻した金融機関と同じ投資行動となります。

『運用方針・運用期間・資産配分』を経済合理性や効率性から、自分のリスク許容量の範囲でリスク・リターンを取れば、想定外の大損をする可能性は低くなります。

これは投資や資産運用で損をしないのではなく、ルール内で行動すればルール内の結果になる可能性が高いと考えられるわけです。

これから資産運用を初める人もすでに資産運用をしている人もそうですし、僕自身もルール内の行動なのか、ルール変更が必要な行動なのかを考えています。